進行癌の友人の招聘 [病気の苦しみ]
しばらくぶりで、進行癌と闘う友人からLINEでメッセージが届いた。
今日も暑くて体はくたびれ果てていたが、仕事が終わるや否やそのまま友人宅に向かった。
月のサイクルは、抗癌剤投与3週、休み1週。
頑張って生きてくれてはいるが、抗癌剤の副作用からか、腎臓がやられてしまって、血尿が出ているらしい(TT)
そのせいもあってか、両足の裏に黄色い水ぶくれのようなものが出来て、それに力が加わると、飛び上がるくらい痛いとのことだ。
何もしていなくても、足の裏を剣山で刺されているような、チクチクした痛みが常時あるとかで、辛そうな感じだった。
彼曰く・・・
「それでも(他がどれだけ痛んでも)抗癌剤を止めることはできんからな」
そう・・・
抗癌剤投与止めたら、3か月と言われている。
癌を抑えるために、抗癌剤を投与する。
しかしそれは諸刃の剣で、自身の正常な細胞をも攻撃する。
健康であったはずの組織や、臓器も破壊されてゆく。
しかしその副作用を知っても、止めることは死へ繋がるのだから止めることは出来ない。
前にも書いたが、このジレンマが根治の希望が持てるならばまだ我慢のしようもあろう。
しかし彼の場合は、根治は無理と告知されている。
私が行けば笑って話す彼だが、その心中はいかほどか?
察するに余りありすぎである。
天は時に過酷な処遇をする。
彼の業と言えばそれまでだが、出口の見えない闘いを余儀なくされる彼が心底気の毒である。
しかも彼は今、歩くことも儘ならないので、仕事をして金を稼ぐことも不可能だ。
聞くと日に1回は食えてるかな?
薬を飲まないといけないんで、1回は飯を食わないと・・・
そう言っていた(TT)
こんな飽食の時代に、日に一食で耐えている。
何かがおかしい・・・
私に潤沢な資金があれば、迷わず助勢するのだが、悲しいかな今の私には自分の必要な金にさえ事欠く状況。
僅かな金を借りては渡すこと、食料を置いてくることくらいしか出来ない。
根本的な救済は出来ないのが実情だ。
悲しい・・・
本当に悲しい・・・
金が無い(金を稼ぐ才覚が無い)ということは、こんなにも悲しい現実に直面しなければならないのだ。
私や友人が困る金額は、わずかな数万円とか数十万円なのに。
世の裕福な家庭に育った子息などは、何も考えずに散在して、何も感じない程度の金額なのだ。
数万円欲しさに、悪事を働く者たちが発生する傍ら、他方では湯水の如く散在して痛みも感じない・・・
貧しい国の子供たちが、飢えで死んでいっている現実を知りつつも、他岸の火事のごとく、自分たちは無駄なものや、見栄に散財する。
私自身もそうだ。
死んでゆく子供たちのことを知りながら、募金をするのは小銭に限り、まず自分の生活を保持しようとする考えが先に立つ。
悲しく恥ずべきことだ・・・
私は金など足りる分だけあれば良い。
それ以外は、人のために遣っても全然問題ないと思っている。
しかし足りる分だけが、満足に無いのだ(TT)
私は出来ないながらも、彼の支援を最後まで続けるつもりだ。
金の支援は困難でも、心の支援は出来ると信じている。
愛する友人が亡くなってから後悔はしたくない!
ただそれだけだ・・・
今年の秋口には、一緒にハゼ釣りに行くのが目下の目標である。
彼も前々からとても楽しみにしてくれている。
あと数か月・・・
竿もリールも用意してある。
どうか天よ、彼を生かしてくれ、頼むm(_ _)m
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