小池一夫×池上遼一作 『傷追い人』を読んだらまた手が止まった(TT) [生きている喜び]
先回、カムイ外伝に学ぶ 生の儚さにも書いたが、私はどうも漫画が好きで、読みだすと止まらなくなる悪い癖がある。
漫画だけでなく活字の本でも同様なので、要はひとつ始めると他が見えなくなる兆候がある。
掃除を始めれば1日掃除をして終わってしまうし、思いついて音楽を聴き始めたらかなり長い間聴き入ってしまう(TT)
今日はPC作業の合間の休憩に『傷追い人』を読み始めた。
ブックオフで100円でした(^^ゞ
実はもうこの作品ずっとか前に全巻読破したのだが、思いだしてまた最初から読み始めた。
幸い私の脳髄は劣化しており、少し覚えはあるものの先の展開は思い出せずにいるので、何やら新鮮な気持ちで読み進むことができたw
この『傷追い人』
【コミック】 傷追い人 1巻 【再版】/小池一夫 池上遼一/小学館
原作は:小池一夫先生
作画は:池上遼一先生
である。
両先生ともたいへん著名な方々で、多くの素晴らしい作品を世に送り出している。
今日は第一巻をとりあえず読んだ。
そして巻末の小池一夫先生の「道草文庫に寄す」という文の中に
現在人は一様に月日の経つ速さを嘆きます。
しかしちょっと子供のころを思い出してみましょう。
道草のなんと楽しかったことか!
・・・・・・・・中略・・・・・・・・
ときには見えない世界にも揺蕩う(たゆとう)てみませんか。
風の渡る音、小川の細流(せせらぎ)、郭公の鳴声、陽炎の立ち昇る気配、自然に還って眼を閉じてみましょう。
【参考文献】発行:(株)スタジオシップ 道草文庫
という一節がありました。
私は子どもころを思い出し、そういえばたしかに道草って楽しかったし(よく母に怒られたけど)、私が子供のころは自然がいっぱいで、見えない世界を体で感じていたなぁ・・・
そんな何やら懐かしい甘酸っぱい気持ちになりました。
いつの間にか大人になって、爺に進化(退化)し?
子供のころの純粋な驚きや感動は、失って久しいことに今日気付きました。
生活に追われ、仕事に追われ、生きるだけで精一杯になってしまっている自分・・・
いつの間にか心を曇らせていた自分に気付いたのです。
本を読むということ(漫画も含め)は、こうして時に自身の心を見つめ直す機会をくれます。
人は生まれた時は純粋で心は真っ白です。
そして基本的に善です。
しかし生きるうちにだんだんとそれが汚れ、いつしか子供のころの純粋な心は失われていってしまうのです。
自然の中で、真っ暗になるまで遊んだ、あの楽しい貴重な時間はもう戻って来ません。
私の心が変わってしまったからです。
失って初めて知る。
心は切なさでいっぱいになりますが、時は戻すことが出来ません。
あとはそれを受け入れただ前を見るだけです。
後ろを振り返っても仕方ないのです。
前を向いて、明るい未来を信じて、日々足掻いていく他はないのです。
切ない気持ちと、懐かしい想いは、こうして時折思い出すだけにして・・・
さあ!
今日もがんばるさ~
今日も命があります。
生かされています。
生きてるだけで丸儲けです。
感謝(拝)
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